うま味の相乗は、系統の違う二つが揃ったときに起きる。 チーズと日本酒のように、片側だけでは起きない
うま味が単独の和よりも強く感じられる。グルタミン酸の検知閾値そのものが下がるため、 味が「伸びる」「途切れない」と表現される持続感が生まれる。
- 日本酒は一般にワインよりアミノ酸・有機酸が桁違いに多い
- 純米・生酛系はアミノ酸度が高い傾向
- 魚介は死後のATP分解でイノシン酸が蓄積する(K値の裏側の経路)
- 熟成させた調味料(味噌・醤油・豆腐よう)はアミノ酸が豊富
- 節類・昆布・干し椎茸は呈味成分の塊
- 効きの順位は グアニル酸 ≧ イノシン酸 > アデニル酸 > ウリジル酸。 干し椎茸(グアニル酸)は節類(イノシン酸)と同等以上に効く
- アミノ酸側だけが揃っている組み合わせ(チーズ×日本酒、味噌×日本酒など)では この機序は発火しない。核酸側の担い手が一皿に要る
相乗が起きること自体は確立しているが、 「相乗が起きる=おいしい」とは限らない。うま味が強く出すぎて重くなる組み合わせもある。強度Aは相乗という現象に対してであり、嗜好の予測に対してではない。